大量の汗の不思議

症状と原因

女性

暑くもなく、緊張や不安などの原因でもないのに、汗の量が多い、いつも皮膚がぬれているなどの症状があるときは「多汗症」を疑いがあります。多汗症とは体温の上昇とは関係なく、必要以上に汗が吹き出し頭部、手、脇、足裏が汗で濡れている状態です。人それぞれ発汗場所、汗の量が違い、重症の人は水滴ができて、滴りおちたり、汗溜まりができたりします。手に症状がある方は大事な書類にシミをつけてしまったり、握手の時に相手に不快感を与えてしまうなど、社会的に困ることがあります。脇に症状がある方は、汗と共に臭いも含まれることが多いので、自分の体臭が気にかかるようになります。頭部に症状がある方は、人と話していたり、視線を感じるだけで汗が額を滝のように流れてしまい、多汗症だと見抜かれてしまいます。このように生活するうえで困ることが多々ある多汗症ですが、原因はいろいろ諸説があります。遺伝子の問題と言われたり、染色体に疾患遺伝子があるためと言われていますが、今のところまだ原因は確立されていません。

改善のための治療方法

病院に頼らずじぶんで改善を目指すのなら、ストレスをためないように心がけることと、バランスのとれた食事、十分な睡眠、休息を取ることを毎日自己チェックしながら振り返り、正しい生活習慣をみにつけることです。改善が困難な場合は皮膚科、整形外科などで診察してもらいます。皮膚科での治療は、塩化アルミニウム(制汗剤)、ボツリヌス毒素の局所注射療法、神経ブロック、内服療法などがあり、症状に合わせて治療を行います。しかし病院では、長期に治療が及んだり、薬の副作用も同時に起こることがあるので、症状が現れたら医師に伝えることが大切です。整形外科では、外科的手術を行っています。手術は主に脇に行います。皮膚を約3〜5センチ切開し、裏返し汗腺を除去していきます。その後7〜10日で抜糸です。手術箇所は色素沈着や突っ張ったりしますが、色は徐々に戻り、ストレッチを行うことで時間の経過と共に改善するので心配はありません。また、整形外科では注射療法も行っています。ボトックスという薬を脇の下に、数箇所少量を注射するだけなので時間も短時間(10〜15分)で終わります。このボトックスは汗の分泌を支配する神経を遮断し、汗腺の働きを抑える効果があるので、注入回数を重ねることによって汗腺が委縮し働かなくなります。受診は皮膚科か、整形外科にするのか迷いますが、どの治療が自分に合っているのか医師に相談するのも良い方法です。